ステンレスの端材を有効活用した行燈の商品化

経営革新計画の概要

当社は昭和21年に創業、工場内溶接工事や鉄骨工事を請け負っている他、店舗内装用の工芸品や商店街、行政機関における大型モニュメントなどの製造を行っており、特にステンレスの溶接技術が優れているとの評価を得ています。
そこで、当社の溶接技術と収益率減少の要因となっているステンレスの端材を活用した新たな取り組みとして、端材ステンレスを再利用した商品開発を行いました。
新たに開発した商品は、ステンレス製の行燈です。従来の行燈は木製の枠組みに和紙を張るものが主流であり、そのため風雨に弱く、長期間の屋外設置には不向きであったため、短期間のイベントでの使用に限られていました。当社が生産する行燈は、ステンレス製であり、接続部分は当社の溶接技術により強度な溶接が行われており、耐久性には問題が無く、長期間の設置が可能です。また、従来和紙であった部分もすべてステンレスで、そこに直接模様穴を開けることで、そこから漏れる光でステンレス自体も光り、幻想的かつ照明としての機能があります。
温泉街のイベントで行燈を設置した際、来場者にアンケート調査を行った結果、街の景観と共に防犯にも役立つためイベント時以外にも設置して欲しいとの意見もあり開発に着手したことから、行政や町内会、商店街等に営業を行う予定です。
経営革新に取り組むことにより、当社の収益性を改善すると共に、行燈の設置により地域の活性化に寄与していきたいと思います。